昇仙峡への行き方について
良い旅は移動で決まる!昇仙峡への行き方について
旅行の楽しみは「どうやって行くか?」を考えるところから始まります。電車で行くか?車で行くか?バスやタクシーもいい。二輪でサイクリングやツーリングも選択肢のひとつ。
ワクワクどきどきしながら、道を進んだその先にある思いがけない発見は旅の醍醐味の一つといえます。同じ場所でも行き方を変えれば見える景色も違います。
昇仙峡はアクセス方法が豊富で、コースがいくつも選べることも魅力の一つです。交通手段を変えるだけで、新たな楽しみ方ができて、何度も行きたくなってしまいます。お出かけ前にチェックしておきたい、昇仙峡行きのバス、電車、ドライブ&ツーリングルート、それぞれの見どころ、特徴などポイントをまとめました。
昇仙峡エリアの魅力とは?
昇仙峡は御岳昇仙峡とも呼ばれる、国の特別名勝に指定されている景勝地です。全国観光地百選渓谷の部で第一位、平成百景で第二位、平成の名水百選にも数えられており、日本一の美しさを誇る渓谷です。
交通アクセスに恵まれていることも、大きなメリットのひとつ。山梨県の県庁所在地である甲府市の北部に位置し、最寄り駅から短時間で行き来できるルートも豊富なため、山梨県内でも有名な観光スポットの中に必ず紹介されています。
市街地から1時間足らずで訪問できるのに、ダイナミックに変化する風景に魅了されて、二度、三度と足を運ぶ方も多いのだとか。
白い花崗岩の断崖や奇岩など、風雪が作り出した自然の彫刻を四季折々に彩ってくれる木々。荒川の清らかな流れ、荘厳な仙娥滝などが織りなす風景は、まさに絶景です。車で通行できるドライブウェイだけでなく、遊歩道や散策路、ロープウェイも整備されており、ハイキングやサイクリングも楽しめます。
周辺に立ち寄りスポットも多くあり、ここならではの体験や見学も楽しめます。水晶の産地としても有名で、近年のパワーストーン人気で新たなスポットとしても脚光を浴びています。周辺では水晶を加工したグッズやアクセサリーショップなど、女性に嬉しいお店も多いです。
昇仙峡へのルート
昇仙峡は、都内から手軽に行けるため、人気な観光地です。アクセスも豊富なため、それぞれについて見て行きましょう。
車で行くなら
昇仙峡へは、どの地域からも中央自動車道経由が便利です。最短ルートの甲府昭和ICまたは、双葉スマートICからだと約35分で昇仙峡に到着します。
関西方面からなら、甲府南ICが便利です。こちらを利用しても、昇仙峡まで約45分で到着できます。
甲府の市街地を抜けると、間もなく昇仙峡入口であるドライブルートへつながります。緑のトンネルの合間から甲府盆地を見下ろす山路は、町中と別世界。さわやかで涼しい空気で、ドライブの楽しみも満喫させてくれます。
駐車場スペース
マイカーの旅で気になるのは、駐車場料金の高さとトイレスポットの有無ですよね。昇仙峡はその点もとても優れていて、トイレ付きの無料公設駐車場が3か所あります。
・天神森市営駐車場 普通車約60台
・市営昇仙峡滝上駐車場 普通車約80台
・県営グリーンライン駐車場 普通車37台 バス10台
ハイシーズンでなければ、無料駐車場に駐車して、1日ゆっくりと昇仙峡散策をエンジョイすることが可能です。
ただし、長期休みや紅葉狩りのシーズンには多くの観光客が押し寄せて、かなり混雑しています。食べ歩きや周辺施設利用の場合は、店舗の駐車場を事前にチェックしておくと、停め場所探しに苦労しないで済むかもしれません。
タクシーで楽々乗車
人によっては、出張の合間に数時間ぽっかり空いたから、気軽に立ち寄れる旅がしたい時があるかもしれません。そんな時は、甲府駅北口からタクシーで行ってみるのもオススメです。甲府駅からのタクシー料金は4500円弱、二人以上で乗り合わせて往復するとリーズナブルに昇仙峡が楽しめます。
バスで行くなら
バスの旅は車窓からの街並みや立ちよりスポットを楽しみながら、のんびり移動ができるところです。昇仙峡行のバスは中央本線の石和温泉駅、甲府駅の両方に発着があります。
石和温泉駅から出発
石和温泉駅は山梨県屈指の温泉街にあり、無料の足湯や、駅ナカの観光案内所のワインサーブ、徒歩圏内にも無料で見学できるワイナリーがあります。運転しないなら飲酒もOKなので、利用しないのはもったいないですね。山梨県は日本国内シェア1位のブドウの産地であるので、名産のワインをぜひお試ししてみたいところです。
石和温泉駅周辺は、旅館・ホテルが充実しているので、宿泊先としてもおすすめです。温泉街として古くから歴史がある町ですから、ここに宿をとって周辺を観光するのも楽しそうですね。
石和温泉駅からは季節快速の直通バスと、2~3回の乗り換えで利用する通常便のバスルートがあります。季節快速は朝9時台に2本程度と本数が少なく、期間限定での発車になります。事前に時刻表チェックは確実にしておきましょう。
昇仙峡までは季節快速バスでおよそ3時間少々、通常便の乗り換え利用だと、4時間程度の移動になります。昇仙峡からの復路は石和温泉駅に直行する便はありません。復路は甲府駅までもどって、そこから電車で移動することになります。
甲府駅から出発
甲府駅からは、甲府駅南口バスターミナル4番乗り場から山梨交通のバスが出ています。甲府駅南口は、近くに武田信玄像が設置されています。駅を背に信玄像を右手に見て、タクシー乗り場のすぐ横が4番乗り場になります。
甲府駅北口は舞鶴城跡、甲州夢小路、藤村記念館(無料)などがあり、待ち時間にお食事や、山梨ならではのスイーツ、お土産選びなども楽しめます。
バイクで行くなら
渓谷と言えば峠、峠と言えばバイクライダーにはたまらない魅力満点のコースです。風を切って走るツーリングは山間地ほど楽しみが大きいですね。
昇仙峡への山路特有のワインディングロードは、ツーリングに最高のコースといえます。昇仙峡周辺には和田峠などの峠道もあり、谷間を駆け抜けるさわやかな風と緑を、存分に楽しませてくれます。
休憩スポット
バイクの旅は休憩が大切です。そんな時に素敵な風景が見られるとテンションもあがるというものです。途中休憩にもぴったりの千代田湖は、小さく小ぢんまりとしたかわいらしい湖で、自然の護岸がメルヘンの挿絵のような風景を生み出してくれます。ここを見てから昇仙峡の花崗岩が織りなすダイナミックな風景を見ると、一段と迫力を感じられそうです。
キャンプも満喫
夏場のツーリングで自然との一体感を楽しみたいなら、宿泊はキャンプとのコンボでさらに旅の楽しみを演出するのはいかがでしょうか?
昇仙峡を後に山路を少し走れば、マウントピア黒平、逆に千代田湖方面に少し下れば堂の山青少年キャンプ場など、ツーリングキャンプ向けスポットがあります。一人気ままなバイク旅でも、仲間と一緒にBBQを楽しみに走るのでも、どちらでも利用できる設備が充実しています。冬季は休業しており、利用には事前予約が必要になりますから、旅の計画を立てるときに、あらかじめルートに入れておいてくださいね。
サイクリングもできちゃう
昇仙峡は、「昇仙峡ヒルクライム」のニックネームで親しまれるサイクリングスポットもあります。バイクだけでなく、自転車でも素敵な旅が楽しめる観光地です。
旅の移動を楽しむために
昇仙峡は、美しい自然あふれる風景を、移動方法を変えるだけで何通りにも楽しめる魅力が詰まっています。ロープウェイ乗り場の近くにある「森カフェ」では、昇仙峡の名水でドリップしたコーヒーをテイクアウトできます。昇仙峡の壮大な自然を堪能しつつ飲むコーヒーは格別です。同じ場所でも、何度でも新鮮な感動が受けられそうですね。立ち寄りスポットの選択や、旅の目的を吟味して移動方法を選ぶと、より充実した旅行ができそうです。
昇仙峡には、アートを満喫できる立ち寄りスポットも豊富にそろっています。博物館や昇仙峡影絵の森美術館、体験道場など、年齢を選ばず楽しめるスポットがあります、雨の日でも心行くまで昇仙峡を満喫できます。